初めまして!
手品家仙台店に出演させていただいております、たかとです。
初めてブログを書いてみたいなぁと思い挑戦してみたが、何について書こうか迷っていた今日、お客様にとあることを聞かれた。
「何年くらいマジックをやってるんですか?」
「大体10年くらいです!」と答えた。
もうそんなになるのかぁなんて思い、自分はどのようにマジックと関わってきたのか改めて振り返って書きたくなった。
僕がマジックに初めて触れたのは幼稚園の時のこと。
「左手から右手にハンカチが移動します!」
園長先生が見せてくれた。これが人生で初めて見たマジックである。
そこからマジックって面白いなぁと思うようになりテレビなど色々なものを見るようになった。
今思うと、幼い頃からマジックに興味はあったのだと思う。
そこから月日は流れ小学3年生の時の昼休み。友達とジェンガで遊んでいた時のこと。
「たかとの負け!」
ジェンガを崩して負けてしまったのだ。とても悔しかった。
当時も今もそうだが僕はとんでもなく負けず嫌いなのである。
ここで僕は思いつく。
「ジェンガを買って家で猛練習しよう、そして次絶対に勝とう」と。思い立ったらすぐ行動する。
「欲しい!」するとおじいちゃんが高島屋というデパートに連れて行ってくれた。
おもちゃコーナーをみていると、ジェンガや人生ゲームなど見ているだけでワクワクするような物がたくさんあった。
その中でも特に輝いていたのは手品グッズであった。目を輝かせていた僕に実演販売のお兄さんが色々見せてくれた。
それはまさに魔法であった。
100円玉が移動したり、ハンカチがモコモコ動いたり、ジェンガのことなど忘れて夢中になっていた。
帰りの電車で持っていたのはジェンガではなくマジックグッズだった。
これが1番のきっかけだったと思う。
そこからマジックって楽しいと思うようになり、色々なマジックのDVDや本を買って練習をした。
日本のものだけではおさまらず、洋書など、とにかくマジックのことを知りたくて仕方がなかった。
それを形にして披露した時に観客が喜んでくれるのもまた嬉しかった。
無我夢中で練習をしていたら朝になっていたということも珍しくはなかったが、まったく苦ではなかった。
その先に何かあるような気がしていたから。
その何かはいまだに見つけられていないが、マジックの世界に関われるならなんでも楽しかった。
友達や親戚、家族がマジックを見て喜んでくれたこと、お客様の前で手を震わせながら初めてマジックを披露したこと、この過去全てが宝物である。
コンテストで賞を取りたい、仙台の子供達にマジックを通して素敵な体験をしてほしいと思っている未来も宝物である。
将来にモヤモヤした不安や希望があり、たった今文章を書いている現在もまた、宝物である。
将来、自分はこの文章を読んで恥ずかしく思うのか、誇らしく思うのかはわからない。
が、とりあえずこのブログをそろそろ終わりにしようと思う。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
よかった、なんとか無事書き終えることができそう。
安心して胸に手を当てると、内ポケットに入れた紙箱の感触。1組のトランプだ。
これさえあれば僕は大丈夫、どこへだっていける。そう信じている。