自らの事業を立ち上げる起業家たちをはぐくむ

宮城・仙台は日本有数の

ベンチャー支援都市として、注目の的となってきました。

この起業特区の名に恥じない革新的な試みを

続ける宮城・仙台には、実はもうひとつ

様々な業界が熱い視線を向けるのが宮城県が持つ

「コールセンター」人材の宝庫という一面です。

 

トヨタ自動車東日本㈱やトランス・コスモス㈱など

日本を代表する企業だけでなく、

アマゾンをはじめとする世界的な大企業も、

近年こぞって仙台に大規模な

コールセンターを開設しています。

なぜ、これほどに宮城・仙台という土地が持つ

コールセンター事業への

厚い信頼を集めることができたのでしょうか?

この記事では、宮城に事業所や工場を構える企業が、

コールセンター事業を宮城に集中させる理由について

ご紹介します。

 

宮城にコールセンターを展開する企業

まず、宮城と結びつきの強い企業といえば

真っ先に名前が挙がるのが「トヨタ自動車東日本㈱」です。

県内の企業からの部品調達を優先させることで、

トヨタ自動車東日本㈱は宮城を中心とした

東北地方にサプライチェーンを集中させ、

「アクア」などの小型車の生産拠点としてきました。

また、県内大衡村に訓練校として

「トヨタ東日本学園」を開き、

生産、保全を担う人材育成に注力してきました。

震災以降は同時にエンドユーザーとの接点となる

コールセンター事業も仙台に集中させることによって、

オールトヨタ一丸となって東北復興と同社の継続発展に

大きなインパクトを与えました。

また、国内トップシェアを誇るアウトソーシング企業「

トランスコスモス㈱」も早くから仙台に

コールセンターを創設しており、2017年には同社の持つ

仙台市内のコールセンターは3拠点にのぼり、

常時数百名の雇用を生み出しています。

そして宮城にコールセンターを展開する企業や工場は

国内にとどまりません。2012年には、

アマゾンジャパンが仙台市に

カスタマーサービスセンターを開設しました。「

将来的に最大1000人の雇用機会を創出する」の言葉通り

日本最大のカスタマーサービス拠点として機能しています。

2017年には、アヒルのCMでおなじみの通称

「アフラック」、アメリカンファミリー生命保険㈱が

「仙台コールセンター」を開設することを発表しました。

このように様々な業界からエンドユーザーへの

サポート窓口を仙台に集中させる理由には、

仙台市を中心とした宮城が持つ様々な強みがありました。

 

宮城が持つコールセンター拠点としての魅力とは

宮城・仙台は、首都圏からの交通手段の選択肢が多く、

かつ距離も近い古都から、

様々な企業や工場がその生産拠点とともに、

カスタマーサービス拠点としても重要視してきました。

そしてもう一つの強みが、人手不足に悩む

首都圏やほかの地方都市と比較して、

宮城にはスキルを持つ豊富な人材がそろってることが

理由となっています。

長年コールセンター育成事業に取り組んできた宮城には、

その成果として豊富な人材とノウハウが蓄積されています。

そのかい実って2018年現在、

仙台市が把握しているだけでも、

宮城県内にコールセンターを置く企業は

20社を超えるといわれています。

その宮城が取り組んできたコールセンター育成事業が

「みやぎコールセンター協議会」なのです。

 

県をあげて取り組む「みやぎコールセンター協議会」

人材育成に時間を要し、かつ人材流出が激しい

コールセンター業務は、首都圏では必要な人材を

十分に確保することが難しく、

地方に進出する企業が多くなっています。

しかし、コールセンター業務は一般ユーザーからの

問い合わせに答える、という業務の性質上、

オープンにできない業務内容も多く、

一般的に認知されることが難しい側面があります。

そこで、県内に展開する

各コールセンター事業者の発展を守るため、

コールセンターの認知度の向上等に取り組む

「みやぎコールセンター協議会」を設立されました。

また、「特定コールセンター・バックオフィス等立地促進助成金」

年々手厚くなっていることは、

コールセンター設立を考える企業に大きな魅力となっています。

また、仙台市が情報サービス関連事業において

「宮城県民間投資促進特区」に認定されたことにより、

コールセンター、ソフトウエアなどの業種で、

税制上の特例措置が受けられるようになったことも、

コールセンター需要が高まる契機となりました。

 

今後も継続するコールセンター拠点としての宮城・仙台

トヨタ自動車東日本㈱をはじめとする、

古くから宮城に事業所・工場を構える各企業は、

重要な生産拠点として、またユーザー支援拠点として、

県内の経済に大きなインパクトを与える存在でした。

そして、現在宮城は各企業が最も重視する

顧客満足度、エンドユーザーからの評価を高めるために

重要な役割を果たすパートナーとしての

存在感を高めています。

今後も質の高いコールセンター業務をこなせる

宮城・仙台はますます注目を集める存在となり、

宮城経済がさらに大きな飛躍を遂げる

起爆剤となることでしょう。

 

宮城・仙台へ事業所展開の視察に来たら

夜は手品家仙台店に行ってみよう!