仙台城跡は、仙台駅から西へ2kmほど離れた

丘陵地帯に位置しています。

晴天の折、本丸跡からは仙台市街地を超えて

太平洋まで視界に入ってきます。

観光でこちらを訪ねるには、

「るーぷる仙台」という周遊バスに乗るとよいでしょう。

仙台駅西口バスプールを、平日は20分間隔、

土曜・日曜・祝日と8月は15分間隔で発車しており、

22分程度で「仙台城跡」停留所に着きます。

 

さて、本丸跡に行きますと眼に飛び込んでくるのが、

甲冑をまとった 伊達政宗公騎馬像です。

これは毎晩ライトアップされています。

夜に来て市街の夜景を眺めるのも良いでしょう。

仙台城を築き上げた名将、

伊達政宗について簡単におさらいしておきましょうか。

時は戦国時代、独眼竜の異名をとり

今の東北地方を平定した後、

関ヶ原の合戦では徳川家康に与して

仙台藩62万石の初代当主に就き、

杜の都=仙台の礎を建設しました。

 

1987年にはNHK大河ドラマで「独眼竜政宗」も放映されましたが、

大好評で、非常に高い視聴率を記録していたようですね。

城跡のみどころです。

青葉城資料展示館(入館有料)では

刀剣・書状が展示されています。

「三の丸跡」には仙台市博物館(入館有料)があり

約9万7千点にのぼる貴重な史料が収蔵されています。

なんと政宗は当時のスペインに使節を派遣し、

スペイン国王に親書を渡しています。

使節団はローマ教皇とも謁見し、

「ローマ市公民権証書」を授与され、

携えて帰国しました。 そのうちの1通は

当博物館に所蔵されており、

ユネスコ記憶遺産および国宝に指定されています。

(博物館での展示時期は、事前にお問い合わせください。)

「大手門跡・脇櫓」は国宝でしたが、

太平洋戦争下の空襲で焼失し、

脇櫓のみ昭和42年に復元されました。

「宮城懸護国神社」もあり、

明治維新後の宮城県出身戦没者が祀られています。

この神社からは 日の出を拝めるので、

初詣にもうってつけです。

 

お腹が減ったら、青葉城本丸会館に行きましょう。

お食事処があります。 まずお肉が好きな方は、

「伊達の牛たん本舗 青葉城店」へどうぞ。人気チェーンの1店です。

お寿司などヘルシーな和食を、という方は

「日本料理 仙臺(せんだい)」へ。

1日10食限定の御膳もあります。 軽食なら

「串焼き処 虎哉(こさい)」へ。

串焼きにはワサビのアクセントが効きます。

 

麓に降りますと、彫刻の綺羅びやかな

廟が3つもあります。

瑞鳳殿には初代藩主政宗が、

感仙殿には2代忠宗が、

善応殿には3代綱宗が眠っています。 これらは

江戸時代からの参道で結ばれており、

樹齢400年に迫る杉の並木に囲まれています。

春の桜が満開となる時季、

秋の紅葉の時季に訪ねるのも良いでしょう。 また、

8月の仙台七夕まつりの際は瑞鳳殿が

ライトアップされたり

イベントが催されたりしますので

要チェックです。

 

廟の近くにも飲食店があります。参拝の前後にどうぞ。

「表参道 おたま茶屋」では、郷土料理を楽しめます。

一風変わってイタリアンを、という方には、

「レストラン パリンカ」で独創的なパスタに

舌鼓を打つこともできます。

 

如何でしたか。仙台にまつわる歴史の息吹を

感じてみたくなりましたか?

仙台城跡・瑞鳳殿から仙台市街に戻るには、

(少し歩きますが) 市営地下鉄東西線

国際センター駅に向かい、荒井行に乗ります。

歓楽街=国分町に行くには

仙台駅で南北線に乗り換えて泉中央行に乗り、

匂当台公園駅で降りると良いでしょう。

 

仙台の歴史の重みを実感した後も

手品家仙台店へ!